真緒の言葉を聞いた瞬間 満足そうに笑った。 「もう1人は誰でもいい」 そう言い残して自分の席に戻って行った。 ちょーぉぉぉっと待って! 「真緒!!」 「……ごめん」 ハッキリと嫌だと言おうと思ったのに 真緒…? 「どうしたの?」 「いや…なんでもないよ」 いつもの笑顔の真緒だった。 でも、さっきは確かに顔を歪めて 辛そうな顔をしてた。 見間違えるはずはない。 けれど、それ以上聞くこともできず そのまま流すことにした。 アイツが言ったあの言葉の意味も 胸に突っかかってとれない。