紳士と淑女の推理紀行






結局、押し切られてしまった。




部屋に着いて既に用意されていた夕食をとった。だが何故か気まずさはない。




神君がうるさかったからだ。何時も通り




風呂に入れと神君に強引に押し込まれた。




「あつ…」




髪を拭きながら暗い廊下を歩くとボソボソと声が聞こえてきた。




隙間から覗いて見れば三人が話していた。




中に入ろうとして、やめた。




「まさか…君に会えるとはね……」



「早くに言うべきでした。でも…」



「気にしないでいいよ。君も……相当な覚悟だったんだろう?」




そんな会話が聞こえた。




どういう事だと、知り合いなのかと、




何もよくはわからなかった。




息を潜め、会話を聞く。