「うそ……っ!!」 大学から家に帰って、パソコンを開くと私は声を思わず出していた。 だってだって。 チャットルームに――待ち焦がれていた人の名前があったのだ。 『ハッチ 待機中』 目をこすったり、まばたきしても、変わらなかった。 「……夢じゃない……」 嫌われていても。 嫌われたままでも。 私はあの日のことをちゃんと謝りたかった。 そして……。 これから“友達として”付き合っていきたいと言いたかった。