「……」 ――……だけどチャットルームにハッチの名前はどこにもなかった。 やっぱり、そうだよね……。 ……頭の中では分かってたことなのに、すごく悲しくて暗い気分になった。 でも誰かと繋がっていたいと思うのは人間の本性なのか。 私は誰もいないチャットルームへ入り、待機ボタンを押した。 すると… 『Rina子さんが入室しました!』 とメッセージが表示された。 Rina子……って、誰だっけ。 ええと、チャット友達にそんな子いた? お初さんかも。 そう思いながら、カタカタとキーボードを叩く。