「教授、大丈夫です。教えてきます!…終わったらまた論文のお手伝いさせてくださいね」 「と、時東……分かった。ありがとう」 教授は戸惑い気味に、頷き笑ってくれた。 私もニコっと笑い返す。 「――っ!!」 すると、JUNがより強い力で手首を掴む。 顔からは焦りが見えるような気がした。 なんで、そんなに慌ててるの…? 「行くぞ」 「い、痛いよ…」 精一杯の抵抗を無視され、早足で誰もいない空き教室へと連れて行かれた………。