「時東~!探したよ。ちょっと手伝って欲しいことあるんだ。研究室来てくれないかな?」 暗い雰囲気の中、明るい声で話す教授。 「あ……は、はい」 「ごめん!助かった。お友達の分の会計も済ませといたから。時東借りるね~」 教授は美佳に笑いかけ、美佳は「は、はい!ありがとうございます」と目をまん丸にさせながら答えた。 教授は助けてくれたんだ、私を。 ありがとうございますと心の中で何回もお礼しながら、教授と研究室へと向かった………。