数日後。
「あっ…麻生教授からメールだ」
美佳とお昼ごはんを食べていたときに、麻生教授からの呼び出しメールが来た。
この時間だと購買でJUNのパン買ってきてってことかな。
「最近多いねぇ。麻生教授の呼び出し」
「ご、ごめんね」
美佳にこの仕事のコトが話せないのは結構ストレスだった。
いつも相談に乗ってくれている親友に秘密事があるって…私的には何かヤダ。
でもアイツ――“JUN”絡み、なんて言えっこないしなぁ。
とは言ってもプリントコピーさせてあげても、お昼ごはん買ってきてあげても、「ありがとう」の一言もなく、すぐに研究室の奥に引っ込むから接点すらないんだけどね。
それにいっつもサングラスか眼鏡、帽子にマスクしてるし。
別に見つめられることもなくなったし、私としては無害で助かるところですけどね。
「あ、そういえば。由芽のこと羨ましがってる生徒多いよー?」
「えぇ!な、何で?」
――もしかしてJUNのお世話役ってバレた!?

