美雪の優しさに。 四月。 美雪は大学を卒業した。 俺は…美雪と一緒に暮らす事にした。 勿論、美雪の両親は猛反対。 けど美雪は親の意見を蹴って実家を飛び出した。 俺達は親分が用意してくれた高級マンションで暮らしていた。 「お帰りなさい♪パパ」 パパだと? 俺が聞き慣れない言葉に戸惑っていると美雪がお腹を撫でた。 「赤ちゃんいるの。義武……産んでいい?貴方が今大事な時期なのは分かってる…けど産みたいの!」