【続】最愛の人〜愛する貴方達へ〜(完)



忘れ去りたい。


あの出来事を……今すぐに。


「義武さん…俺思うんだ。輝鰭藍達を失ったあの日の出来事は、全部夢じゃあないのかなって…笑って帰って来るって思ってるんだ」


「アイツ等を失ったって認めたくねぇ〜んだわ…」


義武さんは、いつもの様にアドバイスをしてくれる。


「直孝ぁ〜俺はなぁ一度後悔した。
餓鬼と女房を失ったあの日なぁ俺は家にいなかったんだ。あの時は結構名が売れて有名だった。“極道”をやっていた」


「極道?」