危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

公園を出て、私は駅へ、涼は家に。名残惜しいけど、今日はさよならだ。


「楽しかった」


「俺も」


「じゃ、行くね?」


「おお」


「また明日ね?」


「だな?」


「バイバイ」


と言って手を挙げた私は、そのままの形で固まってしまった。

なぜなら、涼の後ろに冴子が来てたから。しかも、怖い顔で私を睨みながら。


「涼君! やっと見つけたあ!」

冴子はそう叫ぶと、涼の腕に手を絡めてきた。


イヤ……
涼に触らないで!