危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「な? こんな感じ。おまえやってみろよ」


とか言って涼はボールを男の子に渡し、今度はコーチみたいな事を始めた。


「うん、そうそう。あ、違えよ。こうだろ? そう。あはは、今のいい、おもしれえ」


何かよく分からないけど、涼は楽しそう。

それに、涼の笑い声を聞いたのは初めてだ。こっちまで楽しくなるような笑い声だった。


二人の男の子もいつの間にか夢中になっていた。


そんな彼らを微笑ましく見てたら、涼が私に手招きした。


「え、私?」


と言いながら私が自分を指差すと、涼は“そう”って感じで頷き、私においでおいでをした。


立ち上がって涼の所へ行くと、

「2対2でボールの取りっこしようぜ?」

と言われた。