鉄板からお肉が焼けるいい匂いが立ち上って来た。
大人達はビールを飲みだし、会話が弾んでいる。
ふと気付くと、涼が傍にいない。
見るとさっきと同じ場所に一人で座り、下を向いて携帯をいじっていた。
しょうがないなあ。持って行ってあげようっと。
私はまだ自分も食べていなかったけど、焼けたお肉や野菜を紙皿に取り、それを涼に持って行こうと思った。
ところが、そのタイミングで部長さんから話し掛けられてしまった。
「綾子さん、涼がお世話になってありがとうございます」
「お世話だなんて、とんでもありません」
「早速成果が出るなんて正直びっくりしたわ。綾子さんにはすごく感謝してるのよ?」
「本当にいい娘さんで、稲垣君が羨ましいよ」
「とんでもありません。部長こそ、いい息子さんを……」
早く涼にこれを持って行きたいのにな、と思って涼の方を見たら、冴子がお肉が乗ったお皿を涼に手渡すのが目に入った。
大人達はビールを飲みだし、会話が弾んでいる。
ふと気付くと、涼が傍にいない。
見るとさっきと同じ場所に一人で座り、下を向いて携帯をいじっていた。
しょうがないなあ。持って行ってあげようっと。
私はまだ自分も食べていなかったけど、焼けたお肉や野菜を紙皿に取り、それを涼に持って行こうと思った。
ところが、そのタイミングで部長さんから話し掛けられてしまった。
「綾子さん、涼がお世話になってありがとうございます」
「お世話だなんて、とんでもありません」
「早速成果が出るなんて正直びっくりしたわ。綾子さんにはすごく感謝してるのよ?」
「本当にいい娘さんで、稲垣君が羨ましいよ」
「とんでもありません。部長こそ、いい息子さんを……」
早く涼にこれを持って行きたいのにな、と思って涼の方を見たら、冴子がお肉が乗ったお皿を涼に手渡すのが目に入った。



