涼の唇は次第に荒々しく動きだし、一個の生き物のような舌が私の唇を無理矢理に開き、私の舌に絡みついて……


「ん……」


キスがこんなに気持ちいいなんて、知らなかった……




長いキスが終わり、

「どうして、キスしたの?」


と涼に聞いたら、


「どうしてキスさせた?」


と聞き返されてしまった。


心が反射的に“涼が好きだから”と言ったけど、言葉には出せなかった。


涼もまた、無言で私を見つめるだけだった。