「もったいない?」
「うん。プリンスに送ってもらえばよかったのに……」
「ああ、その事? そんな図々しい事できないよ。そういう心配をしなくていいように夕方からにしてもらったんだし、あれは単なる社交辞令だもん」
そう。あの後帰りながら考えたんだけど、最初に章さんが言った“飲み物”は本気っぽかったけど、後の“夕飯を一緒に”と、“送って行くよ”は、間違いなく章さんの社交辞令だったと思う。
もしそれを私が真に受けてたら、章さんから“頭の悪い女”と思われてたと思う。
「いいじゃない、それでも。社交辞令だったとしても、言う方が悪いんだからさ。そういうチャンスをものにしないと、お近づきになれないよ?」
「うん。プリンスに送ってもらえばよかったのに……」
「ああ、その事? そんな図々しい事できないよ。そういう心配をしなくていいように夕方からにしてもらったんだし、あれは単なる社交辞令だもん」
そう。あの後帰りながら考えたんだけど、最初に章さんが言った“飲み物”は本気っぽかったけど、後の“夕飯を一緒に”と、“送って行くよ”は、間違いなく章さんの社交辞令だったと思う。
もしそれを私が真に受けてたら、章さんから“頭の悪い女”と思われてたと思う。
「いいじゃない、それでも。社交辞令だったとしても、言う方が悪いんだからさ。そういうチャンスをものにしないと、お近づきになれないよ?」



