危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「とにかくさ、気をつけてね?」


追求を諦めた純ちゃんは、そんな言葉で締め括った。更に、


「中3の従兄弟がいるんだけどさ、心はまだガキんちょのクセして、体は大人と変わらなくて、考える事は女の子の事ばっかり。心と体のバランスが狂ってるから、何しでかすか分からないよ、あの年頃の男子は」


と付け加えて。


涼君の事を考えたら、確かにそうかもしれないと思った。


言動は幼稚で子供だけど、体はガッシリして力は強く、私を組み敷いた時の彼は、男の子ではなく、男だった。


彼の荒々しくも柔らかい唇の感触を、実は今でも私の唇が覚えていたりする。


「あっちの方はどうなの?」


「へ?」