「綾ちゃん、“初家庭教師”はどうだったの?」
「え? ん……大変だった、かな」
翌日の学校。純ちゃんは会う早速に昨日の事を聞いてきた。興味津々って感じで、大きな目をキラキラさせて。
「何が大変だったの?」
「え、その、教え子がワルで……」
「えーっ、うそ!?」
「ほんとだよ」
「へえー、そうなんだあ。章さんは品行方正で完璧な優等生らしいのに、弟は反対なんだね?」
正に反対よね、あの二人は……
私は昨日の、来生家を後にした時の事を思い出していた。
家庭教師が終わり、私が下に降りて一応ご挨拶をしようと思ってリビングを覗いたら、章さんがソファーにゆったりと脚を組んで座っていた。
「え? ん……大変だった、かな」
翌日の学校。純ちゃんは会う早速に昨日の事を聞いてきた。興味津々って感じで、大きな目をキラキラさせて。
「何が大変だったの?」
「え、その、教え子がワルで……」
「えーっ、うそ!?」
「ほんとだよ」
「へえー、そうなんだあ。章さんは品行方正で完璧な優等生らしいのに、弟は反対なんだね?」
正に反対よね、あの二人は……
私は昨日の、来生家を後にした時の事を思い出していた。
家庭教師が終わり、私が下に降りて一応ご挨拶をしようと思ってリビングを覗いたら、章さんがソファーにゆったりと脚を組んで座っていた。



