危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「涼君は夜が良かったの?」


「あたりめえだろ? 週3日も寄り道しないで帰るなんて、マジ有り得ねえよ」


「父が、私の帰りを心配してくれたの。夜道は危ないからって……」


「あんたが誰かに襲われるってか? そんなの……」


「言わないで! 分かってるから、それ以上言わないで」


「何が分かってんだよ?」


「私みたいなブスが襲われるわけないって言いたいんでしょ?」


「それはち……」


「夜にしようか?」


「もう、いいよ」


「え?」


「もいいい、夕方で。っていうか、そもそも俺には家庭教師なんて無駄なんだよなあ」