もしかして、昨日みたいにどこかへ出掛けちゃったんじゃないか、と思っていたら、「開けるわよ?」と言って奥さんはドアを押して開いた。
奥さんの背中越しに部屋の中を覗いたら、奥の窓際のベッドに仰向けに寝転んだ、茶髪の頭にヘッドフォンを付けた少年が目に入った。その子が涼君なのだろう。
涼君は首だけこっちを向き、鋭い視線を向けていた。それは明らかに奥さんを通り越し、私に向いていたので、私は思わず足がすくんでしまった。
うー、恐い。そんな目で睨まなくてもいいじゃない? 中学生のくせに……
そうだ。相手は2つ下のまだ中学生の子供なんだから、ビビる事ないんだわ。
私はそうやって自分を奮い立たせるのだった。
奥さんの背中越しに部屋の中を覗いたら、奥の窓際のベッドに仰向けに寝転んだ、茶髪の頭にヘッドフォンを付けた少年が目に入った。その子が涼君なのだろう。
涼君は首だけこっちを向き、鋭い視線を向けていた。それは明らかに奥さんを通り越し、私に向いていたので、私は思わず足がすくんでしまった。
うー、恐い。そんな目で睨まなくてもいいじゃない? 中学生のくせに……
そうだ。相手は2つ下のまだ中学生の子供なんだから、ビビる事ないんだわ。
私はそうやって自分を奮い立たせるのだった。



