危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

『アヤッペ、見てるか? 見てるよな?』


真っすぐ私に向かい、懐かしい呼び名で語りかける涼。まるですぐ目の前にいるみたいで、

「うん、見てるよ。しっかりと」

と私は返事をしていた。


『俺達……結婚しよう?』


司会のヤベッチが何か騒いでいるけど、私は涼の顔から目が離せなかった。

涼は、ちょっと照れたような表情で、でも、ふざけたような感じはなくて、私の返事を待っているようだ。


「涼、サッカーはいいの? 世界に羽ばたくチャンスなのに……」


『俺はサッカーが出来れば、どこでもいいんだ。もう断っちゃったし』


「後で後悔したって知らないからね?」


『あはは、後悔なんかしねえよ。それより、返事は?』


「……いいよ。結婚してあげる」


『サンキュー。元気な赤ちゃん産んでくれよな?』


「うん……」