危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「あ、もう始まってた。相変わらず涼君は愛想が悪いなあ……」


私は、涼からこの番組を見るように言われたのを、すっかり忘れていた。


涼からテレビを見るように言われたのは今回が初めてだ。

涼は、この番組で重大な事を言うつもりなんだと思う。それはたぶん、移籍について。


私は手の甲で涙を拭い、テレビに映る涼の顔を見つめた。



『来生君、今日は全部話してくれるそうですが、それは本当ですか?』


『はい』


『おー。先月のブラジル戦以来、ヨーロッパのたくさんのチームからオファーが来てるのは事実ですよね?』


『たくさんかどうかは分かりませんが、オファーはいただきました』


『噂ではレアルから来たとか、バルセロナから来たとも言われていますよね?』


『さあ、どうですかね』


『ズバリ、移籍先は決まりましたか!?』


『あ……はい』


いよいよだわ……
私はゴクンと唾を飲み込んだ。