危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「それは……分かんない」


冴子の、いきなり核心を突いた問い掛けに、私は口ごもるしか出来なかった。


「夕べは涼君のマンションに泊まったんでしょ? 涼君と話し合わなかったの?」


と、もっともな疑問を投げて来たのは母だ。


「うん、話しそびれたっていうか……」


「ふーん、肝心な話もしないで、イチャイチャしてたんだあ?」


「う、うるさい!」


図星だけど、親の前でそんな事言わないでよ……


「産むんだよな?」


咳ばらいをしてから、父がボソリとそう言った。


「もちろん産むわ」


キッパリと私は答えた。堕ろすなんて選択肢は、最初からなかったから。


「だったら結婚しなさい」

父にしては珍しく、毅然とした口調でそう言った。