危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

気付けば、前回涼と寄った公園がすぐ横にあったので、私はそこへ入り、やはり前回涼と並んで座った白いベンチに腰を下ろした。下着まで濡れたお尻が気持ち悪いけど。


その間にも、大粒の雨は容赦なく私に降り注いだ。顔は雨と涙でグチャグチャに濡れている。


私なんか、雨で溶けて消えてしまえばいい……


周りを気にする必要はないので、私は声を張り上げて泣いた。
子供みたいに。しゃくり上げながら。


どのくらいそうしていただろうか。

ふと気付くと、目の前に男物のスニーカーが見えた。もちろんビショ濡れの。


ゆっくり視線を上げて行くと、やはりビショ濡れのジーンズが見えた。見覚えのある、スリムの黒いジーンズ。