危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「違うの。そうじゃないのよ。涼、あ、涼君は、元々かなり勉強が出来る子なのよ」


「まさか! そんな話あるものか!」


「そうよ。綾子ったら何を言い出すのやら……」


「本当だってば。涼君は、ご両親やお兄さんに反抗して、わざとテストで悪い点を取ってたのよ」


「それは本当なのか?」


「うん。いくら家庭教師を付けたからって、すぐに成果が出るわけないでしょ?」


「じゃあ聞くが、なんで急にいい点を取るようになったんだ?」


「それは、彼も将来の事を考えたからよ」


高校でサッカーをやりたいから、という具体的な事を私は言わなかった。それは涼と私だけの秘め事にしておきたかったから。

もっとも、冴子は知ってるんだろうけど。