危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「あなたがどこで、誰と何をやろうと私には関係ない!」


私が更にそう怒鳴ると、涼は私の剣幕に驚いたみたいで、しばしキョトンとしていた。


「そんなに怒るなよ。土日の遊びは控えるからさ、ほんとに」


「だから、そんな事私には関係ないって……」


“言ってるでしょ?”と言おうとしたその時、私の頬を涙が一筋流れていった。


「何で泣いてんの?」


「うっさい! 今日はもう終わり。帰る!」


私は自分の参考書やペンケースなんかを鞄に乱暴に放り込み、立ち上がるとドアに向かって行った。ところが、


「ちょっと待てよ」


涼に後ろから肩を掴まれてしまった。


「綾子、どうしたんだよ?」


「放して。今日はもう帰らせて?」


そう言ったんだけど……


「嫌だ!」


涼の強い力で私は向きを変えらされ、次の瞬間にはギュッと抱きしめられていた。