危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

「怒ってんの?」


怒ってる?

違うよ。

やっぱり涼は私の気持ちなんか全然分かってない。私の独りよがりだったんだ……


そう思ったら悲しくて、涙がジワッと出て来て、なおさら顔を上げられなくなってしまった。


「回数を減らすからさ、そう怒んなよ?」


回数を減らす?
何言ってんだろう……


「それじゃダメか? 参ったなあ。だったら、やめるかなあ、受験が終わるまで。あ、たまにはいいよな? どうしてもヤリたくなった時にさ。ストレス発散っつうかさ……」


「いい加減にして!」


私はウダウダ訳の分からない事を言う涼に腹が立ち、思わず顔を上げて涼を怒鳴り付けていた。

“ヤリたい”とか、下品!
仮にも冴子は私の妹なのに……!