母さん、私は病気です。
原因はあなたです。
あなたの子供である限り、私はずっと病気です。

生きることは我慢すること。
死にたいと思いながら生かされる苦痛。
私は、消えて無くなりたい。

あなたの結婚生活が孤独でやりがいの無い毎日でも、子育てがあなたを一層孤独に家に閉じこめたとしても、私は何も悪くなかった。
それは、あなたと父が解決すべき問題で、私には関係なかった。
だけどあなたは、全てをわたしのせいにし、父からも自分からも逃げた。

あなたは、自分が失った女としての自由と自立を、私に与える事に必死になった。
それを与えれば幸せにさせられる。それが無いから自分は不幸だと、勘違いしていた。

そして、幸せに育てた私を所有することで、自分の幸せに代えようとした。

あなたは私を幸せにしたかったんじゃない。自分が幸せになるために、私を利用した。

あなたの欲しがった幸せは、私には苦痛だった。
あなたに与えられたもので、幸せを感じた事など一度も無い。

母さん、私とあなたは別の人間なんです。
私の幸せも、あなたとは違っていたんです。
しかし、私の幸せが何なのか、もうわかりません。
長い間あなたの苦痛に耐え、私は、楽しい気持ちも幸せも学ばなかった。

私は、もう、生きていても幸せを感じない。

私は、あなたの幸せのために産まれた訳ではなかった。