「式はいつするの!?」

「まだはっきりとは決めてないんだけど、早めに挙げたいねって話はしてるんだ」

「エレナのウェディングドレス姿楽しみ」

「どんなウェディングドレスも似合うように、今から頑張って女を磨くの!」

「今のままで十分綺麗だよ」



結婚かぁ…いいなぁ…。


指輪を眺めるエレナの顔はとっても柔らかくて、幸せが凄く伝わってくる。



「ルナはいいなって思う人いないの?」

「えっ…私はい、いないよ!!」

「今の反応怪しいぃ!!」

「本当だってばぁ!!」



エレナの質問に真っ先に頭に浮かんだのは…ソルだった。


純血の姫は純血の王子とっていう決まりがある。


ソルは王室でも貴族でもなく、混血のバンパイア。


お父様とお母様は反対しないと思う。


でも、周りは反対するだろう。


きっと私は求婚してきた純血の誰かと結婚するんだと思う。


エメラルディアの名が欲しい誰かと…。