最近町の様子がおかしい。


日が暮れるにつれ、段々と騎士団の警備が厳しくなる。


町で何かあったなんて話は特に聞いてない。


もし何かあったなら、お父様やリオ、サハルドが町にはもう行くなと言うはず。



「エレナ」

「なぁに?」

「最近騎士団の数多くない?」

「そうかな?気のせいだよ」



エレナは笑いながら注文を取りに行ってしまった。


エレナの言うとおり気のせいなのかな?


気のせいなら別にいいんだけどさ。



『ルナ、上がっていいぞ』

「もういいの!?」

『今日は早く帰るんだろ?』

「あっそうだった…」



今日はアリアさんたちが久しぶりに来るらしく、出来れば早めに帰ってきて欲しいと言われた。


私とサハルドはエプロンを脱ぎ、一足早く上がらせてもらった。



アリアさんたちに会うの楽しみだな。