「ねぇアルスラン、そういえば、私たち本当は何歳だったかしら?」



「さぁ。1000歳くらい?」



「適当なこと言わないの。」



「でも覚えてないくらい昔なのは確かだね。」



「…私たちはどこまで歳を取るのかしら?」



「人間しだいじゃないかな。」



「そうかもしれないわね。…あら、アルスラン、反応してるわよ。」



「むむ…そうだね」



アルスランは前髪で隠されている目を押さえた。



「若菜がトリップしたみたいだ。」



「じゃ、私の出番かしらね。」



「いってらっしゃいミラン。」



そういって二人のいた場所は強い光となって、光が消えたときには二人の姿はなかった。