トリップ少女


-「そう。早く元気になってくださると良いですね」


-「そうだね」


-「それに、あなたという方がついて世話していらっしゃるんだもの。王子は優しくて賢くて愛情深くて…ですから必ず良くなりますわ!!」


そういった女性は少し顔を赤らめているように見えた





「ねぇミラン、あの人さ、」


「好きなんでしょうね。王子のことが。だからあんなよいしょするのよ。やんなっちゃうわー。あの女、絶対したたかね。あー怖い怖い!!」



ミランが嫌悪感をむき出しにしていた


若菜は苦笑いせざるを得なかった





王子は優しく微笑んで女性を見つめていた


-「優しいのは、あなたの方だ」




「え、ちょ、これまずい展開じゃない???」


「王子ったら単純ね!!!!」


ミランはもはや戦闘態勢だ





-「え?」


-「あなたは嵐で溺れていた私を助け、看病してくれた。あなたの助けがなかったら、命はなかった。あなたのおかげだ。あなたのように優しくて勇敢な女性はまたといないと思う」


-「そんな、もったいないお言葉ですわ」


-「もったいなくなんかないさ。これからも僕を支えてほしい」




-「僕と結婚してくれないか」


-「喜んでっ」



女は嬉しさのあまり泣き崩れ、王子は優しく抱きしめた