「ただいま。アルスラン、戻ったわよ」
「……」
「おう、お帰りミラン。今回はいいタイミングで帰ってこれたみたいだな」
二人は若菜の自室に戻った
前回同様、当然のようにお菓子を食い散らかし、ベッドを占領しているアルスランに対して何もツッコミがないのが、アルスランにとってもいささか気になったようだ
「お帰り若菜。元気ないな」
「…ただいま」
どうしたんだ?とアルスランはミランに目くばせした
仕方ないのよ、と少し肩をすくめ、ミランは若菜に言った
「さぁ、続きが気になるんでしょ?行くわよ」
「うん」
浮かない顔をしている若菜を見て、アルスランはもう一度忠告した
「若菜、出発前にもう1度。ルールは分かっているな?」
「-物語の結末は決して変えられない、でしょ。分かっているわ」
アルスランに背を向けて、若菜はミランの手を取って再び光の中に消えた
-そう、どんなに願ったとしても
アルスランは再び一人になって、ベッドに仰向けになった


