『あーっっはっはっは!!!世間知らずでバカな人魚め!!この美しい声がずっと欲しかった!!!!人間の常識も知らない人魚と王子が結ばれるはずないだろう!!!この声はもう一生私のものだ!!!!!』
カレンの美しい声で邪悪な狂喜の歓声をあげているのは、真っ黒い魔女だった
「あいつ…よくもカレンを!!よくもそんなひどい仕打ちをしてくれたわね」
掴み掛ろうとする若菜をミランが強く引き留めた
「分かるわ。私だってぶっ殺してやりたいくらいよ。でも今はカレンに地上の空気を吸わせる方が先よ」
ミランに諌められ、若菜は殴り飛ばしてやりたい気持ちを必死に抑えて地上へ急いだ
「後で覚えてなさい!」
若菜は自分でも初めて出した、精一杯ドスの利いた声で怒鳴りつけた
それしか出来なかった


