トリップ少女



「「ゴホッゴホッ」」




「ひどい煙ね」


ミランがやっとの思いで煙を払った


「苦しい…」


そばにいた若菜たちにも少なからずダメージを与えた猛毒の煙をカレンは全身で浴びてしまったのだ




「カレンは…?」


若菜は心配になって辺りに目を凝らした



すると、煙の向こうに“人影”が見えた




「カレン!?カレン、カレン!!無事なら返事して!!」


若菜は叫ぶことしかできない




「若菜!!カレンをよく見て!!」


ミランが金切り声をあげた





そこには完全に人間の姿になったカレンがもがき苦しんでいた



「カレンは今や完全に人間よ!!水中で息が出来ないのよ!!」



ミランの焦りから、若菜はようやく状況を飲み込めた



「なんてこと!!早く地上に連れて行かないと!!!」



ミランと若菜はカレンの腕をひいて地上を一目散に目指した