「あたし・・・・・・。」 「うん。」 あたしの声のトーンが落ちたことに気付いたのか、ふざけた感じが消えた。 「っ・・・・・・陸上・・・・・ゃめないとっ・・・いけないんだっ!!」 沈黙が続く。 「ねぇ。嘘はよくないよ・・・?」 声が震えている。 無理もない。 大会まで行ったのが、陸上やめるなんて、意味が分からないもん。