ねぇ、こっち向いて?





……だから、少しだけ。

俺の存在を主張したくて。

美世に他の男なんて、近づけないようにしたくて。




バイトの先輩に頼んだんだ。

「ペアのネックレスを一緒に探してもらえませんか?」




それが今日、美世にあげた誕生日プレゼント。




交換条件として、
七夕イベントで忙しい7月7日にバイトに出る、ということで。


美世の誕生日だけど午前は暇だし、他の誰かから渡してもらったって良いし。


そう思って、俺はその条件を飲んだ。





そして一週間前に買いに言ったんだ。


でもまさか、それを美世が知っていてヤキモチを妬いてるなんて思わなかった。


……ちょっと。
いや、かなり嬉しい。