「とりあえずさ、」 泣くあたしの隣に、まーくんはゴロンと寝転がって、ポンポンとお腹の辺りを叩いた。 「寝ない?」 「えっ!?」 まーくんの右腕はあたしの方に伸ばされている。 ……これは、 もしや“腕枕”ぁーっ! んでもって、大人の階段も登っちゃうーっ? いやでも、いきなりすぎだよ、まーくんっ! あたし、心の準備がで…… 「いや、本当に寝るだけだし」 最後までくらい、ちゃんと心の声を聞いてくださいよ…。 てか、表情で心を読まないでよね。 ……ちゃんとだけ、期待して損しちゃった。