ねぇ、こっち向いて?





あたし、まーくんの彼女だったんだぁ!

彼女、彼女、かの……、




思い出したぁーーーっ!




「ちょっとまーくんっ!喫茶店のバイト先の女の人はっ!?」


もしや、二股っ?

付き合って直ぐに、浮気発見?

幸せは長くは続かないもの?




「喫茶店のバイト先の女の人、だけど?自分で答え言ってるじゃん」


「でもっ、…ジュエリーショップに一緒に行ったって…!」


そうだ、アキちゃんが見たんだからっ!




「あぁー、あれね…」


そう言いながら、まーくんは時計に目をやった。


いつの間にか、短針は12時をとっくの昔に回っていた。