「もう真っ暗じゃんっ!」 時計は7時を回っている。 学校の廊下は薄気味悪く、窓から外を見れば月が昇るのが見えた。 あの後。 あたしはそう決めて気が緩んだのか、授業で一日中寝ていた。 そのせいで、こんな時間までお説教と課題のやり直し…。 うぅー、こんなはずじゃなかったのにぃ…。 「早く帰らなきゃ…っ!」 早くまーくんのお家に行かないと…。 早く。 早く…。 この想いを伝えたいの。 まーくんに会いたいの。 傷ついてもいい。 後悔しないように、あたしはまーくんに素直になりたい…。