『もしかして…俺のこと……』


まーくんのこと……?


『…………いや、何でもない。じゃあな』






まーくんが言うと、トントントンと階段を降りる音が小さくなって消えていった。



それと同時に、あたしの目から落ちる涙が消えていった。




頭の中では、さっきまでのまーくんの言葉がリピートされている。


あの続きの言葉は……。






もしかして……。


………あたしがまーくんのことを好きだってバレた…?



きっと、


『もしかして、俺のこと好きなの?』


って聞こうとしたんだ…。