「私も…一緒に行けないかな。」
由実がならそう言うだろうと思っていた。
「檜山さんと夕君…一人じゃ対処できないよ?
それに、助けてくれた人だから大丈夫だと思う。
最初も此処を教えてくれたのもあの人だから…。」
諭すように言う。
きっと由実も頭では分かってる。
止めてはいけない。かと言って、自分が付いていくことは赦されない。
「死なないで…。」
弱々しく呟く姿を見て、心臓の部分がギュッと締め付けられる気がした。
いくら自己再生が出来ても、完全に息の根を止めてしまえば役には立たない。
強い化け物に遭えば、止めを刺される可能性は高い。
…由実にはいつも負担をかけてばっかりだ。
待たされる者の気持ちが分からないわけではない。
しかし、他に術がないのだ。
