電源を切っていたから不在着信は残ってなかったものの、そちらもすごいことになっていただろう。 「メールしといてあげたら?」 「ああ。お前もな。」 2人はカチカチと手を動かす。 「迎えに来てくれるって。」 「うちも。」 2人はケータイを閉じた。 「楽しかったね。」 「そうか?」 「私は楽しかった。」 「そうか。」 電車を乗り継いで最寄りの駅についた。