「王子さぁ、強くね?」 旬斗がそう言ってきた。 確かに強い。俺たちより20cmぐらい身長が低いのに俺の脚を引っ掛けるは、旬斗を蹴り飛ばすは、何者だ、あいつ。 「王子、なんか悲しそうな顔してたね〜」 「あぁ」 あいつの悲しそうな顔が頭から離れない。 それはたぶん旬斗も同じだと思う。