不器用な恋模様

「“羨ましい”って言うから
片想いなのかと思った」



高嶋が驚いた顔で言ってくる。



「でも付き合ったの、ほんの少し前だよ」


そう、ほんの一週間前なんだ。


付き合い始めたのは……。



きーんこーんかーんこーん


色々と話していると
チャイムが
学校中に鳴り響いた。


その瞬間、
過去に戻ろうとした思考を元に戻した。



「チャイム鳴った！
帆波、教室もどるぞっ」



帆波とはクラスが一緒だから
そう言って
２人でクラスへ帰った。