「星花ちゃん。ちょっといい?」

「はぁい。」

叔母さんにそう呼ばれ、リビングに下りる。

幼い頃に両親が亡くなったため、今は母の妹夫婦に育ててもらっている。


今は5月。

普通だったら高校2年生なんだけど、事情があって、高校には行ってない。

「星花ちゃん。高校に通う気ない?」

「え…?」

「あのね、私たちの知り合いに高校の校長先生やってる人が居るの。」

今度は叔父さんが言う。

「そこに通わないか?」

「でも…」