知らなかった。 唯がこんなにも悩んでいたなんて・・・ 気づけなかった自分が憎い。 「ゴメン・・・気づけなくて」 「凛が悪いんじゃないよ。だから気にしないで」 そして練習後、唯と健は誰もいない部屋に入っていった。 真司はなんとなくだけど事情を知ってるっぽい。 「健、なんか言ってた?」 「うーん。もう無理かな・・・って」 「そんなぁ・・・」