夜。
唯と寝たふりをしてると、案の定、田中が見回りに来た。
女子の部屋見回りってどうよ!
普通、女の先生だろ!
・・・なーんて思ってるうちに、田中はチェックを終えて出て行った。


「では、行ってきます」
「気をつけてねー♪」

唯とお別れをし、こっそり部屋を抜け出す。
窓から身を出すと、そこには愛しい姿が。

「真司!」
名を呼ぶと、無言でギュッてしてくれた。

「ちょっと寒いね」
真夏とはいえ、夜はちょっぴり肌寒い。

「これでも?」
さらにきつく抱きしめる。