ピンポーン♪

真司だ!
迎えに来てくれたんだ!
やっと会える!!
「どちら様ですかー?」
あえて名前を訊ねる。

「俺ー」
「俺って?」
「俺だよ。凛の彼氏」
彼氏・・・
ちょっとしたことにも喜びを感じる。

「お待たせ~」
「んじゃ行くか」
「うん。行ってきまーす!」

家族に挨拶し、集合場所である学校へと向かった。