海の深いところで、深いキスをした。 周りの人に見られようが、恥なんてない。 ただただ、愛を確かめたかった。 「そろそろ飯食うか」 「そうだね」 ビーサンを履く足に砂が入る。 「着ろよ」 手渡されたのは・・・パーカー。 「・・・嫌なんだよ。お前が俺以外の男に肌見られんのが」 嫉妬でもあり、大きな優しさ。 「ありがと」 袖に腕を通すと、焼けた肌がひりひりする。 「焼きそばだー!」 お店の看板に『焼きそば』の文字が。