「おーい。記念写真取るぞー」 先生の言葉に従い、遺産の門の前に並ぶ。 隣はもちろん・・・真司。 みんなに見えないようにこっそり手を繋いだ。 そして、最高の笑顔をカメラに向けた。 「早く写真現像してほしー」 今は、バスの中。 疲れて寝てる人が多いにもかかわらず、真司はけっこうでっかい声で言う。 「手、写ってないよね?」 一応確認する。 だってさ、もし写ってたら恥ずかしいじゃん?/// 「いいじゃん。俺は写ってる方がいいのー」