モデル同士の恋

「…よっしゃ!」



驚きと興奮、そして喜びのあまり、そう叫んでから、結衣を抱き締めた。



「ちょ、そーた…。

苦しい…よ…。」



そういいながらも、俺の行為に応えるように結衣も俺の背中に手を回してきた。



その温もりは暖かくて。


夢ではなく、れっきとした現実ということを実感する。



これこそ、


『幸せ』かな。



そんなことをぼんやりと考えていたら、

「2回目、だね。」

結衣が俺の腕の中で呟いた。



「何が?」


「ここでこうやるの。」


「そー、だな。」



確かに、俺はこの前もこうして結衣を抱きしめた。



前と違うのは、そこにある、お互いの気持ちを知ったこと。